こんにちは。日本妊活協会代表の中野です。
今回は「夫婦それぞれの思い」というテーマでお話しします。
僕は男性ですので、
これまで妊活されているご夫婦のご主人にも、
対面で話しを聞く機会が多かったんです。
「妊活」特に不妊治療をされている方は「夫婦のすれ違い」に、
悩み苦しんでおられたので、
今回は「夫婦関係を良くする方法」といった方法論というより、
実際に合った事例を挙げてお話ししますので、
少しでも参考になればと思い書かせていただきます。
目次
私に相談に来られた多くの方々がこの「自分に対する否定」をお持ちでした。
特に多いのがパートナーに対して「ごめんね」という思いからの自己否定です。
特にこのような言葉を僕に打ち明けてくれる方に限って、
初診では「夫は協力的です」そして「夫は子供ができなかったとしても2人で生きて行けばいいよと言ってくれています」という事をおしゃっていました。
でも、それからもっとお話を進めていくと、
「夫はとても優しいです。でもそんな夫に子供を授かれない人生を歩ませるのは辛いです。」
であったり、
「夫は2人でいいと言ってくれていますが、友人の子供と遊んでいる時に凄く楽しそうで。ゴメンねって思います。」
そうやって、
実は日常でご自身を責めておられのだなと教えてくださいました。
実は夫婦で話し合えていない・・・
また、 「夫は協力的です」や「私の好きにしていいよって言ってくれます」
という事をおっしゃる方は、
一見ご夫婦で話し合い理解し合っているように見えて、
お話を聞いてくと 「私が頑張らないといけないって思っています」
とか
「夫は任せると言いますが、自分の意見をもっと言って欲しいです」
とおっしゃっていたり、
「好きにしていいよって言いますが、興味が無いんだと思います。」
とおっしゃる方も少なくありませんでした。
これまでの事をとてもシンプルにまとめますと、
☆パートナーに対してご自身や妊活に対して「関心が無い」と思っている方が多い
☆パートナーに対して「ごめんね」という思いから自己否定をしている方が多い
という事です。
このお悩みに対しては「子供ができれば解決する」という思いを持ってらっしゃるんですね。
確かにそうかもしれません。
でも、このお悩みは「子供が・・」の前に、最も重要なのが
☆パートナーに自分関心を持ってもらいたい。
☆パートナーを幸せにしてあげたい。
というお気持ちなんですね。
もっと言うと、
ただただ、「パートナーと幸せになりたい」という気持ちにたどり着くんです。
でもほとんどの方が、
「パートナーに理解されていない」
「無関心」
と思ってらっしゃいます。
一方男性側はどう思っているのかをお話ししますね。
男性がわはどう思っているのか?
僕が男性側の話を聞くときは、 女性側はお買い物等に言って頂き、
必ず僕と二人きりで話す機会を一度は作るんですが、
殆どの男性が夫婦で来られた時の表情や態度が、
奥様が院から出られた瞬間から変わるんですね。
中には「この方が!?」という位、
いきなりしゃべり出したり涙を流されたりするんです。
実は、男性側も相当我慢してるんです。
もしかしたら仕事や友人関係でも本当に相談できずに、
一人で我慢しているんだと思います。
殆どの男性の話すことは同じで、
「本当に妻が辛そうにしているのを見ていられないんです。」
という事と、
「でも何を声かけてあげればいいか分からないんです。」
「生理がきて泣いていたり、時には凄くイライラしていて、良かれと思って声かけたら怒られて。だからそっとするのがいいと思っています。」
とおっしゃる方が多いんです。
また、 「実は自分が原因なんじゃないかって思って、凄い調べたりもしています。」
という方や、
中にはパートナーに内緒で男性不妊のクリニックを受診していた方もいました。
ただ、パートナーとの馴れ初め等をお聞きしていると、
急に穏やかになり、
「2人で幸せになれればいいんですよ。嫁の事ホントに好きなんです。」
とおっしゃる方が殆どです。
離婚したほうがいい・・・
あるエピソードを一つお伝えします。
その方は本当に奥様の自己否定が強く、
精神科に通ったり強く感情を出したりと、
とても旦那さんも精神的にまいっている様子でした。
そして奥様は「離婚したほうがいい」と言い出していました。
僕は、旦那さんに
「とても大変そうに見えます。奥様も離婚したほうがいいとおっしゃっています。でもそれでも何故、奥様と一緒にいるんですか?」
とお聞きしたんです。
すると、
「本当にいい子なんです。ほんとに優しい子なんです。だから、僕は本当に彼女と2人でいいんですよ。妊活が全てを壊してしまっているだけです。」
とおっしゃったんです。
これをシンプルにまとめますと、
☆男性側は理解したいけど、どうやって理解したらよいのか分からない
☆パートナーの幸せを願っていてパートナーと幸せになりたいと願っている
という事です。
これって女性側も男性側もお互いの幸せを願い、
二人で幸せになりたいという思いは一緒なんですね。
そして、お互いの事に関心はありますし、理解したいと思っているんです。
でもなぜか、お互いの思いが通じてないご夫婦が多いと感じていました。
僕らの仕事はあなたがどこに幸せだと感じているのか?知る事
僕はカウンセリングの際、
ご夫婦を「こう導こう」とか「ポジティブになってもらおう」とかあまり考えず、
ただただ、
このお互い幸せを願っているのにすれ違っている状態をつなげる切っ掛けを作る事を心がけています。
それだけで、本当に夫婦の仲が大きく変わり、気持ちが楽になる方が多いんです。
中にはセックスレスが解消されたり、
「妊娠」に固執しなくなり毎日が楽しくなったという方が多いです。
すると不思議な事に、
あれだけ不妊治療をして結果が出なかった方が自然妊娠したりするんですね。
僕がここでお伝えしたいのは、このブログでは 治療院でのやりとりのように、
直接的に夫婦中を繋ぐ切っ掛けを作って差し上げることはできません。
しかし、あなたのパートナーもあなたの事を理解したいと心から思っている事、
そしてあなたの幸せを心から願っている事、
そして夫婦で幸せを築きたいと思っているという事です。
それを、ご夫婦で確かめ合う事が大切だと思います。
そこで、大切なのはそれを思い切って受け入れてみる事です。
もしくは、 ご自身が自分で受け入れてみるだけで、夫婦関係や毎日の生活が一変したりします。
子供がいなくても幸せ、できたらそれで幸せという人ほど
うまく伝えられないですが、
結果的に「子供はできなくても幸せ、出来たらそれで幸せ」という風に夫婦で受け入れた方に限って、妊娠するケースは非常に多いです。
受け入れる事、本当に勇気がいると思いますが。
少しその背中を押せたらと思い、お伝えしますが、
妊娠は焦っても不安になっても、ネットで沢山調べても早くはやってきません。
むしろ、今を少しでも楽しんで過ごした方が妊娠は近づいてきたりします。
これから妊活を始める方は、
少し妊活を勉強することで妊娠が近づくことは大いにありますが、
不妊治療を長く続けている方や、
毎日妊娠の事ばかり考えてしまっている方は、
一旦「今でも十分幸せである」事を受け入れてみたり、
不安を捨ててしまう勇気をもってみる事で生活や妊活が大きく変わる方も多いと思います。
もし、勇気が無い場合は妊活サポートをしているセラピストに思い切って相談をしてみてください。
ただ、傾向的に栄養状態や体の状態が悪いと、
自分で感情をコントロールできなくなっている方も多いので、
こういった方は不安や自分への否定をどうこうするというよりも、
体を整えていくことで「自然と落ち込まなくなった」という方も少なくありません。
まとめ
・自分は今でも幸せであるという事を受け入れてみる
・パートナーの思いを受け入れる
・セラピストに相談してみる
・無理に考え方を変えようとせず、まず体を整えてみる
ご自身の心に耳を傾けて、あなたに合った方法がみつかることを願っています。
日本妊活協会 代表中野智彰