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まずは正常な生理について
正常な生理の目安をみてきましょう!! 初経は10歳~14歳ごろです。18歳になっても生理が来ない場合は、何かしら体に異常があることが考えられるので一度病院で診てもらって下さいね。 生理周期は25~38日(生理周期とは生理初日から次の生理がくる前日までの日数) 生理の持続期間は3~7日 経血の量は20ml~140ml(総量)一般的に初日から2~3日に多く、その後は徐々に少なくなっていきます。 経血の質はサラサラとした赤い経血が良いとされています。 いかがでしたか??個人差はあるものの、これが一般的に言われている正常な生理です。
その時の体調などによっても変化しますが、目安を知っておくのは,自身の体の調子を知るためにもとても大切です。
月経異常とは??
上記の正常範囲の日数や期間、量から外れるのが月経異常です。 今回はテーマである、 「経血の量が少ない・・・」月経異常に着目していきますね!! 経血が少ないものを「過小月経」といいます。過小月経とは??
経血量(総量)が20ml以下になるのが「過小月経」といわれます。 一日ナプキンを変えずに済んだり、おりものシートで済んでしまう程度の量ですね。 過小月経には器質性のものと、機能性のものがあります。器質性過小月経とは
器質性のものには、子宮そのものに原因があることが多く、その原因から症状が進行していく事も多いです。 例えば、子宮筋腫や子宮内膜症の手術による子宮の癒着、複数の中絶や流産による子宮異常や本来成長とともに子宮も成長していくのですがその発育が不十分な子宮発育障害などが考えられます。機能性過小月経とは
ホルモンバランスの乱れで起こると言われているのが機能性過小月経です。 10代~40代に多くみられると言われています。 ホルモンバランスの乱れから、無月経や黄体機能不全が考えられます。無排卵月経とは
言葉の通り、排卵していないという事です。 基礎体温を測れば自身でも分かります。 本来、低温期と高温期の2層に分かれるのが正常ですが、無排卵の場合、高温期になりません。 排卵が行われず、プロゲステロンが分泌されないために、常に低温期というわけです。黄体機能不全とは
黄体機能不全とは、女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌する黄体が上手く機能しなくなる疾患です。 黄体ホルモンによって体温は基礎体温があがり、子宮内膜を厚くし妊娠しやすい体になりますが、そのホルモンが機能しないということは生理周期の乱れる原因や妊娠するための準備が十分に行われなくなります。 このように、ホルモンバランスが乱れることによるものが、機能性過小月経です。ピルを飲んでいると経血の量が減る?
生理痛が酷い方や妊娠したくない方、妊活中で周期を整えるために処方されるのがピルです。 低用ピルには女性ホルモンが含まれています。脳に妊娠していると錯覚させ、排卵を抑えるものです。 つまり、内膜を一定以上に厚くさせないようにすることです。 そのため、内膜の剥がれる量が減るので経血量は少なるということです。 この場合は過小月経ではありませんよ。 さらに、不妊治療においてピル以外にも他のホルモン剤を処方されている方も多いのではないでしょうか?? 副作用として内膜を薄くするといったものもあるので、しっかり自身のお薬の副作用は確認しておくとよいと思います。一般的な病院での治療法
過小月経について少し理解していただけたでしょうか??- 20ml以下の経血の量である
- 器質性と機能性のものがある
カウフマン療法とは
月経周期に合わせて、エストロゲンとプロゲステロンを補充し、周期的に生理を起こさせる方法です 機能性の場合、無排卵や黄体機能不全に対して、ホルモン療法がおこなわれます。 どちらにせよ、病院ではホルモン療法が中心と言う事になりますね。 こちらも参考にしてみてください。 脱無排卵、脱無月経薬以外に出来る事
薬が必要な場合ももちろんあると思います。 しかし、本来であれば自身で改善できるのに、薬にばかり頼っていて根本的な原因に気づかないという事があります。 癒着といった器質的な部分では、ご自身での介入が難しい点もありますが、 ホルモンバランスを整えるという点では、薬以外にも出来る事があります。 そのなかで、今回は当院がお伝えしている 明日からすぐできる簡単セルフケアをお伝えしましょう!!その前に・・・ホルモンバランスと骨盤について
ホルモンバランスが乱れる原因の中に、骨盤との関係が深く関わってきます。 骨盤は本来、生理時のタイミングに合わせて開閉します。 しかし、骨盤の歪みや緊張があると、骨盤の動きがスムーズに行えなくなります。 すると、筋肉の動きに制限が起こり、骨盤内(子宮や卵巣)に流れる血流量が低下してしまいます。 血液には栄養素、ホルモン、酸素を運び、老廃物を回収したりする働きがあります。 そのため、骨盤周囲の機能をしっかりと高めるようなトレーニングをすることで、 子宮や卵巣への血流が増大し、しっかり子宮や卵巣にホルモンや栄養素が届くというわけです!! また、ストレスがあると交感神経が優位に働き、身体全体をカチカチに緊張させてしまいます。 自律神経をコントロールする場所は(脳)視床下部であり、女性ホルモンも卵巣と(脳)視床下部が会話することでコントロールしています。 そのため、ストレスが優位に働くことが視床下部を混乱させ、ホルモンバランスを乱す原因にもなります。 つまり、 骨盤の環境を調整しながら、さらに自律神経を整える事で、子宮や卵巣の血流を増大させ、ストレスが緩和し、女性ホルモンの分泌を整える事に繋がると言うわけです。簡単セルフケア①
胸周り、上半身を緩める運動:腕、わきの下~背中まわりの柔軟性を高めます 方法:ポーズをとりながら、鼻から吸って鼻から吐く呼吸を3回まずはゆっくり繰り返してみましょう 左右どちらも行って下さいね!!
セルフケア②
股関節と胸周りを緩め鍛える運動 方法:深くしゃがみ、手は胸の前で合掌 肘で膝を外に押しながら股関節も開いていきます お尻の穴が天井に向くように、お尻を後ろに突き出す形で骨盤を傾けていきます (骨盤前傾方向)