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油の種類
油は大きくわけると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けることができます。 とは言っても、何のことかさっぱりわかりませんよね?簡単に説明しますね!飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は一部植物性のものも含まれますが、主に動物性の油です。 酸化しにくく常温では固体であることが多い、固い脂肪です。肉類の脂やバター、乳製品などに含まれます。不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸は主に植物性の油で常温では液体で、コレステロールを下げる働きがあります。この中にさらにトランス脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸の3つに分かれます。多価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸は「必須脂肪酸」とも言われ、身体で作れないため必ず食品から取る必要がある大切な油です。 そしてオメガ3とオメガ6に分けられ、このふたつは互いに相反する働きを持っているためバランス良く取る必要があります。 理想的なバランスとしては、厚生労働省は1:4を推奨しています。しかし食生活が乱れていると1:10~50でオメガ6を過剰に取りすぎています。オメガ3とオメガ6については後で詳しく書きますね。一価不飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸はオメガ9と呼ばれる油で、体内でつくることができる油です。 悪玉コレステロールの上昇を減少させるとともに、人の身体から出る皮脂に最も含まれるため乾燥肌対策にも有効な脂です。 最近ではスキンケアとして石鹸にオリーブオイルが入っているものがありますが、こういう理由なんですね。 油の中では最も酸化しにくい油でもあります。トランス脂肪酸
トランス脂肪酸には天然に含まれている物と、油脂を加工したり精製したりする過程でできるものがあります。 最近問題になっているのは、人工的につくられるトランス脂肪酸です。本来液体である植物性の油を固体化する水素添加による化学変化でトランス脂肪酸が生成されてしまいます。トランス脂肪酸がやばい!
最近なにかと問題視されることが多いトランス脂肪酸ですが、様々な健康被害が言われています。 そして、先ほども書いたように本来液体である植物性の油を固体化する時に大量に発生するのですが、これの代表がマーガリンです。その他にもショートニング、ファットスプレッド、植物油脂、加工油脂などがあります。 最近マーガリンが体に良くないということが少しずつ浸透してきているのか、以前に比べマーガリンを使う方が減ってきていますが、それでもまだまだ多いのが実情です。 トランス脂肪酸がやばい理由は4つ。- 体の中で分解することが難しい
- 悪玉コレステロールや中性脂肪を増加させる
- 善玉コレステロールを減少させる
- 心臓病をはじめ様々な病気の引き金になる
妊活に油が大事な3つの理由
ここまで油に種類について書いてきましたが、読者の方が知りたいのは 妊活に油がどう関係するのか? どんな油が必要なのか? どうすればその油が取れるのか? ですよね。 なのでここからは油が妊活に大事な3つ理由について書いていきます。 その3つの理由とは- ホルモンの原材料
- 細胞膜の構成要素
- 炎症反応に関わる
ホルモンの原材料
ホルモンの原材料は油だということをご存知でしたか? コレステロールって聞いたことがあると思いますが、何となく悪いイメージないですか? でもこのコレステロールこそ、女性ホルモンの原材料になるんです。 さらにもうひとつ。ストレスに対抗するためのホルモンの原材料でもあります。 よく妊活にストレスは良くないとか言いますが、それはこのホルモンの原材料であるコレステロールが抗ストレスの方にたくさん使われるため、女性ホルモンのバランスが崩れることに理由があります。 ちなみにこのコレステロールは肝臓でつくられています。なので肝臓に大きな負担をかけていると、ホルモンバランスにも影響するんですよ!アルコールや甘いもの、添加物など体にとって毒になるものの取り過ぎには注意しましょう!細胞膜の構成要素
人は60兆個の細胞からできています。そして僕たちが妊活をサポートする際、意識しているものがこの細胞なんです。 なぜ細胞を元気にすることが妊活に大切なのか? それは人間の体の中で一番大きな細胞が卵子だからです。 よく妊活サポートをしていると 「卵子の質を良くしたい!」 「精子の質を良くしたい!」 って聞きますが、卵子、精子だけを元気にすることは不可能です。 ではどうすればいいかと言うと、今書いた細胞を元気にすればいいんです。 要はあなたが元気になればOKなんです。 あなたが元気になる=細胞が元気になる=卵子・精子が元気になる ってことなんですね。 そしてこの細胞を元気にするうえで最重要なのが細胞膜です。 細胞膜とはひとつひとつの細胞を区切っている壁のようなもの。そして細胞内には核やミトコンドリアなど様々な器官がありますが細胞が生きていくために最重要なのが細胞膜なんです。細胞膜が壊れると細胞は死んでしまいます。 それほど大切な細胞膜を構成している要素が油なんです。なので細胞を元気にするなら油を変える必要があるんですね。炎症反応に関わる
油と炎症反応ってピンとこないと思います。 妊活をするうえでこの炎症反応は色んなところに影響を及ぼします。 例えば生理痛がひどくなったり、卵管がせまくなったり、子宮内膜症など炎症反応が強くなると様々な症状を引き起こします。炎症は体を守るために必要なものではありますが、必要以上に強くなってほしくないですよね。 そして炎症反応に関わる物質に「プロスタグランジン」というのがあります。 このプロスタグランジンは油からつくられますが、どの油で生成されるかによって働きが変わってくるんです。オメガ3とオメガ6
最初に説明した油の種類のなかで必ず食品から取らないといけない油「多価不飽和脂肪酸」があるといいました。 さらにこの多価不飽和脂肪酸がオメガ3とオメガ6に分けられるでしたね。 オメガ3をたくさん含む油は・・・アマニ油、エゴマ油、 ではこのオメガ3とオメガ6がどんな働きをするのか? それは先ほど書いた、細胞膜と炎症反応に大きく関わります。- 細胞膜を硬くする ⇔ 細胞膜を柔らかくする
- 炎症反応を促進する ⇔ 炎症反応を抑制する
- アレルギー反応を促進する ⇔ アレルギー反応を抑制する
人を生かす油『アマニ油』
どんな油を取ればいいか? 気になるところだと思いますが、忘れてはいけないのがバランスが大切だという事です。 先ほども書いたようにオメガ6過多になっているということは、まずこれを抑えないとバランスが良くならないですよね。抑えずにオメガ3を増やすと、油を取りすぎることになってしまいます。なのでオメガ6を抑え、オメガ3を足す必要があるんです。 なので油を変えるポイントは3つ- マーガリン、ショートニングなどトランス脂肪酸は取らない
- 炒め油をオリーブオイルに変える
- アマニ油でオメガ3を取る
- 遮光性の黒いビンに入っている
- 低温圧搾(コールドプレス)と明記されている
お手軽アマニ油ドレッシングレシピ
お手軽な手作りのアマニ油ドレッシングレシピです! とっても美味しいのでこれなら毎日の食卓にもピッタリです(^^) その他にもアマニ油・醤油・お酢を1:1:1でわるだけのあっさり風もいけます! ぜひお試しください♪まとめ
- 油は細胞を元気にするうえで必要不可欠なもの!
- トランス脂肪酸はヤバイ! 成分表示を見るクセをつけましょう
- 炒め油はオリーブオイルを使いましょう
- アマニ油は手作りドレッシングで美味しく取りましょう