こんにちは。
日本妊活協会代表の中野です。
いよいよ5月に入りましたね。
休みが取れる方は、
忙しい毎日の中でご夫婦でゆっくり過ごされる方も多いと思います。
ご夫婦でお話ができる機会、
普段話がしにくいことも勇気を出していつもと違う分かち合いができたら、
夫婦間や妊活でも変化が出てくると思います。
今回は、
男性側に検査で問題があって、
ご夫婦でどうやって妊活に取り組んでいいのか分からないというご相談をいただきましたので、
お答えしていきたいと思います。
ご夫婦でゆっくり時間が取れる時に、
男性側に何ができるか?
女性側は何を応援できるか?
を整理したりお話をするきっかけになればと思います。
ご相談の内容を読んでいきましょう。
目次
男性側だけに問題が見つかった場合、私はどうすれば・・・
以下ご相談内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「旦那の精子の検査で問題があったんです。でも、私には自分に問題が見つかりませんでした。
医師からは人工授精を勧められています。この場合どうやって応援すればいいのでしょうか?」
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まずは、プライベートなご相談を勇気を出して伝えてくださりありがとうございました。
ご家庭の環境によって対応は様々ですが、
こういった状況の場合、
男性側が治療に積極的になれないケースも多かったりします。
私は男性ですので、必ず男同士で2人で話す時間を作ります。
そこで感じたこと、得た経験からお答えさせていただきますね。
まず、
本当に旦那様を応援したいというお気持ちを持っておられることが、
素晴らしいことだと思います。
でもどう応援したらいいか分からないと思います。
私の経験の範囲内で、
①医師側はどういう思いで治療を勧めているか?
②旦那さんはどのように受け止めているのか?
③どうしていけばよいのか?
そしてどうしたいのか?
その上で、
④女性側がどう応援したらよいのか
という流れでお伝えしていきます。
医師側はどういう思いで治療を勧めているか?
男性の検査で問題があると、
多くの場合、
「自然妊娠は難しいから人工授精、顕微授精をしましょう」
を勧められる方が多いように感じます。
これを受けて戸惑う方も多いと思いますが、
医師は「少しでも早く、妊娠の可能性が下がらないうちに」
と治療を勧めておられると思います。
あくまでご夫婦のことを思って提案しているはずです。
旦那さんはどのように受け止めているのか?
精液検査で問題があったのに、
治療に積極的でない方、ひどく落ち込む方、治療に積極的に取り組む方
様々な向き合い方があると思いますが、
どのような行動を取る方でも、
・恥ずかしい:SEXで妊娠をさせる能力がないと言われた気がする。
男として恥ずかしいし情けないと思っています・
・罪悪感:自分のせいで妻を苦しませてしまっていると思うと苦しいです。
・恐怖:もう子供はできないのではないかという恐怖と仕事との両立への不安がある。
仕事でストレスを感じてはいけないと思うことがストレスを感じます。
こういった感情があり、
それを表面上表に出さない方が多いように感じます。
逆に「もうやめてくれ!」とパートナーに、
怒りの感情で表現するしかない方もいました。
男性はどうしていけばよいのか?
どうしていけばよいのかは、
まず「精子の状態は変わる」ということを知ることが大切です。
そこを知らないので、積極的になれないと言いますか、
頑張りようがないというのを感じてきました。
実は、
精子の状態というのは「作る能力」があるのなら、
比較的頑張りが変化に出やすい傾向にありました。
精子は常に大量に作られています。
つまり常に入れ替わっています。
そして精子は一つの細胞です。
「よい細胞、エネルギーがある細胞」が作れる環境を作る努力をする価値は
多いにあります。
なので、落ち込む時間は凄く勿体無いと感じます。
まずそれを「知る」ことが大事だと思います。
そうすれば自ら頑張ろうという意欲が湧いてくるはずです。
ポイントとしては、
・射精をする習慣をつける
・夜遅く帰ってきても寝る前に食べ過ぎない
・運動を取り入れる
・これまでお伝えしてきた食事(油やたんぱく質、調味料を変える等)を取り入れる
ことで変化を出せる可能性は大いにあります。
それを「知る」機会があることが大切だと思います。
女性はどう応援すればいいのか?
最後になりますが、
「男性、女性どっちに原因がある?」
という考え方は、
お互いが妊活に目を向けるきっかけとしてはよいと思いますが、
逆に言えば「どちらのせいで妊娠できない?」という考えになりがちです。
でも実際には不妊の原因は「不明」と言われることがほとんどです。
ですので、
男性側に問題が見つかったとしても、
男性をどう治療に取り組んでもらうかという前に、
女性側がご自身の健康のために食事や運動に取り組む姿勢を見せて、
そこに一緒に巻き込んであげるスタンスが良いと思います。
そして、
「自分は努力すれば変化できる可能性がある」
ことを知る機会を作って差し上げてください。
私達の情報に触れてやる気スイッチが入る方がいれば嬉しいです。
しかし、近い人程なかなか伝わらないことも多いと思います。
そのような場合は、
直接私達に触れるイベントや勉強会、相談にぜひ足を運んでみてください。
男性のことは男性の私にお任せください。
1人で頑張ろうとせず、一緒に応援させてください。
では、
今日の内容がご夫婦の妊活が充実されるきっかけになれば嬉しいです。
一般社団法人 日本妊活協会 中野智彰