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生理周期が40日になるのはどうして?
生理周期が長いと「このままで妊娠できるのかな」「生理周期を通常に戻したい」って悩んでいる人も多いと思います。 周期が長いということはどういう事かというと、28日周期の人は1年で妊娠できるチャンスが12回あるのに対し、40日周期の人は8回に。 妊娠できるチャンスが少なくなるわけだから焦る気持ちにもなりますよね。 一般的に生理が長くなっている状態を「稀発月経(きはつげっけい)」といい39日以上生理が来ない状態。 60日以上の場合は一度病院で診察を受けることをおすすめします。 そして90日以上は「無月経」とされています。生理周期とは
生理周期は生理から生理までの期間なんですが、どう数えるかというと生理が始まった日~次の生理が始まる前日までの期間です。 なかにはこれを生理が終わった日~次の生理が始まる日までと勘違いしている方もおられます。数え方が違ってると1週間ぐらいずれてくるのでもう一度自分の周期をチェックしてみてくださいね。正常な生理周期は・・・
一般的に正常な日数は28日だといわれています。だからこれに比べると40日はうんと長い。 だから「私は正常じゃないんだ・・・」って思ってしまったりするわけですよね? でも、一般的な生理周期は25日~38日ってなってるんです。さらに、毎月の生理周期の変動が6日以内なら正常とされています。 正常と言われる範囲がこんなに広いなんて、しかも変動にも正常範囲があるなんて僕も初めて知ったときは少し驚きました。 さらに付け加えるなら、この生理周期はホルモンによって絶妙にバランスを取っているので、過度のストレスや疲労、栄養状態などで崩れてしまうんですよ。生理周期は1ヶ月では判断できない
これも意外に知らない人が多いんですが、生理周期を判断するには最低でも2~3ヶ月(2回~3回)が必要。 より正確に周期を知ろうとすると数ヶ月間の生理周期を見る必要があるんです。 なのでもしも、単月の周期の乱れに悩んで「生理周期が乱れてるっ!」って不安になってるんだとしたら、まずは数ヶ月の基礎体温を見て判断してみてくださいね。原因がわからないのが一番イヤ!
それより、なぜ生理が長くなるの?ってところが一番知りたいはず。 だって妊活もそうですが、原因不明って言われるのって嫌じゃないですか?原因があれば対処のしようがありますが、何もないといわれるのが一番つらい!ですよね?生理周期が長くなる原因は?
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卵子の育ちが遅い
どんな状態かというと、理想と言われる28日周期を例に考えてみますね。 28日周期の場合14日で排卵して、排卵後14日で生理が来るという状態。そして例外はありますが、排卵から14日後に生理が来るというのは変わりません。 ということはどこが遅れるかというと、排卵までの14日間が長くなるわけです。 じゃあなぜ排卵に時間が掛かるかというと・・・卵巣の機能が低下している
卵子を育てる卵巣の機能が低下していると、本来14日で育てられるものが20日かかったりすることになるわけです。なぜ機能低下が起きるかというと大きくは3つ。冷え
よくお腹が冷たい、お尻が冷たいという人がいますが卵巣は骨盤の内側にあります。なのでここが冷えている状態だと機能が低下してしまうし、ホルモンなどの伝達も血行が悪いと届きにくいので結果的に卵巣の働きが悪くなるということになっちゃうわけです。ストレス
妊活にストレスが良くないというのは何となく聞いたことがありますよね? なぜストレスが良くないかというと、大きなストレスがかかった時にそれに対抗するホルモンを分泌する副腎という臓器があります。ここは女性ホルモンの分泌もしているのですが、同時にふたつをこなす事ができません。 ということは、 ストレスが大きくなると、女性ホルモンの分泌が減ってしまうのです。なのでストレスが多いと生理周期が乱れてしまいます。 それ以外にもストレスは自律神経のバランスを乱すため、脳からの内臓への伝達がうまくいかなくなることも原因です。栄養バランス
食生活や生活習慣が乱れることで、十分な栄養が行き届かず卵巣を働かすより、生きるためにエネルギーを使うようになるためです。 無理なダイエットで生理が止まるという話を聞いたことありますよね? これはまさにそういう状態です。ここまで行かないにしても食べる物の質が悪すぎたり、バランスが極端に崩れている場合は生理周期の乱れにつながります。こんな状態の場合も
生理周期が長くなる病気や状態になっていることもあります。代表的なのは「多嚢胞性卵巣」「高プロラクチン血症」多嚢胞性卵巣
これは卵巣の中に排卵できない卵胞がたくさんできて排卵しにくくなる状態。 排卵しにくいので排卵までに時間がかかる。 すると、その分だけ生理周期が長くなってしまうというわけです。 詳しくはこちらを参考にしてみてください 生理周期がいつもより長い時はこれに注意して高プロラクチン血症
プロラクチンってあまり聞きなれないですよね?プロラクチンとは、出産後に母乳を出すために分泌されるホルモン。 母乳をあげている間は妊娠しにくいと言われるのは、このホルモンが排卵に必要なホルモンを阻害して排卵を抑えるためです。というわけで、排卵を阻害されるので無排卵になったり、排卵に時間がかかってしまうんです。 そして高プロラクチン血症の裏には甲状腺の機能低下(橋本病)の問題が隠れていることもあります。 なぜかというと、甲状腺の機能が低下すると「甲状腺ホルモンを分泌しろ!」という司令が脳から出ます。 でもこの司令は同時に「プロラクチンを出せ!」という指令と一緒なんです。 なので、甲状腺の問題がある方はプロラクチンの値が高くなる可能性があります。
病院での治療法は
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僕はこんな風にも考えています
排卵がない場合は薬を使って排卵を促すことも必要だと思うんです。 でもですよ、遅れても排卵がちゃんとある場合、妊娠するための力を持った卵を育てるためにそれだけの日数がかかっているんじゃないかって思うんです。 だとすれば、体の力を信じて待つことも大切なんじゃないかと思うわけです。 そのうえで、整体で出来ることは
整体では体の機能を活かすことを重要視しているんです。 なぜかというと、元々もっている機能が発揮できていないだけだと思うから。 排卵もできるし、卵巣も機能する。でも冷えやストレスなどでうまく働けない環境になってしまってるなら、まずはそれを変えて働ける環境にしてあげようってことです。 まとめるとこんな感じです。●ゆがみを改善して血流を良くする ●内臓の調整をして、卵巣や子宮への負担を軽くする ●頭の調整で自律神経やホルモンが働きやすい環境をつくる ●食事指導で卵巣にしっかり栄養を届けるこれで実際に生理周期が整う方もいますし、排卵できていなかった方が自力で排卵できるようになることもあるんですよ。 体の力って凄いでしょ!? なので、そういう事を見ていて思うのはその力を活かさないってのは、もったいないなって。出来ることは色々あるよって思うわけです。