妊活相談室：採卵前にファスティングは意味あるの？

こんにちは。日本妊活協会代表の中野智彰です。

今回は頂いたご質問にお答えできればと思います。 では早速、頂いたご質問を読んでいきましょう。

ファスティングで卵子に良い影響をするの？

以下、A様からのご質問・・・・・・・・・・ 来月採卵を予定していまして今は本番周期に向けての生理待ちです。 そんな中で少しも良い卵をと思い、採卵前に断食(夕食のみ抜く)をと 考えていました。

そこで教えていただきたいのですが 断食はいつ行った方がよいですか？

生理中？ 生理終わり～採卵まで？

教えてください。 よろしくお願いします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少しでも次のチャレンジで良い結果を出したいという思いで 行動されていると感じます。

何事も目的が大事！妊活ファスティングの目的とは？

頂いたご質問に対して、 ①ファスティング（断食）の種類 ②行う時期 ③採卵との関係

について書かせていただきますね。 ファスティングは行う期間で目的が変わってくるんです。

それは、 ①半日ファスティング →少食効果 →習慣づけることで内臓が元気になり 結果的に細胞（精子・卵子・子宮）に栄養が届きやすい体作りになる

・３日以上のファスティング 　→デトックスや細胞を元気にする →細胞（精子・卵子・受精卵）でエネルギーを作れる力をつけられる →精子は卵子までの旅をし、受精卵は子宮までの旅と細胞分裂をしますので、 エネルギーを作る力をつけることはとても大切

今回チャレンジされる期間は半日ですので、「少食効果」という目的になります。 これを習慣にすることで、

脳が「３食お腹いっぱいに食べなくてよい」という習慣が身につき、

結果的に健康に導いてくれます。 とっても大切な習慣です。

半日ファスティングはこういう方の味方

半日ファスティングは３日以上のファスティングに比べ、

１回で細胞に大きな影響を与えるものではないのですが、 習慣にする事で体調の変化は大きく出ると思います。

例えば、夜だけファスティングをする事で睡眠中に内臓が「消化」 という仕事をしないため、睡眠で非常に疲れが取れやすくなります。

　体感としましては、 　・朝スッキリ起きれるようになる ・基礎体温の波が少なくなる ・男性の場合、精力が上がる

　といったことが期待されます。

これは継続していくうちに「あれっいつの間に体調がいいぞ！」 みたいな感じの体感だと思います。

そしてその結果、 子宮や卵巣、男性にも良い影響を与えることは必ずあるはずです。

特にお仕事で帰りが遅い方にはお勧めします。

ファスティングをする時期は？

行う時期ですが、

３日以上のファスティングの際は、 専門家の指導をもらい生理中は避けて行うのが良いと思います。

ファスティングと採卵で気をつけること

最後に、採卵との関係です。

これは経験から学んだ事なのですが３日以上のファスティングをすると 卵胞の育ちが一時的にゆっくりになる事があります。

これはファスティング中、 体の中の脂質を燃やしていくので、性ホルモンの原料が少なくなるためかと思います。

一時的に周期が長くなる事自体は後に整うので問題ではないのですが、

採卵のスケジュールを乱したりしてしまうことがあるんですね。 ですので採卵周期でのファスティングはすすめておりません。

私のところでファスティングをサポートさせていただく際は、

・採卵する前々周期に３日以上のファスティングを行う  　→毒が抜け、体も栄養を吸収しやすい状態になる ・そのあとに、脂質を含めた栄養素をしっかり取り入れる ・卵巣に血流を送るためのエクササイズ（骨盤と股関節の運動）を行う ようにしています。

すると、卵胞の育ちや子宮内膜の厚さ、 そして採卵した卵のグレードも経過がよくなる可能性があるからです。

A様は一食抜く「半日ファスティング」にトライされるということ、 そして採卵周期ですので、

そして採卵まで、そして移植までは、 卵巣や子宮にバランス良い栄養（特に脂質・タンパク質）が届くような 食生活やセルフケアをされてください。

ではお付き合いいただき、ありがとうございました。

一般社団法人日本妊活協会　子宝整体師中野智彰