生理がすぐに終わってしまう原因は?
「最近、生理がおかしい?」と お悩みの方もおられるのではないでしょうか?
一般的に生理が短期間で終わったり、
月経血量が極端に少ないことは過短月経、過少月経と呼ばれています。
いろいろ考えられますが、ここではポイントを
①卵巣、下垂体、甲状腺
②ホルモンバランス
③循環(血流)
に絞って説明したいと思います。
まず、良い卵子が出来ない、
無排卵という状態も含めて【卵巣の機能低下、エネルギー不足】が考えられます。
卵巣から2つの女性ホルモン
【卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)】が分泌されています。
卵巣の機能は脳下垂体が支配しており、
【卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)】を分泌しています。
そして甲状腺から分泌される
【甲状腺ホルモン(サイロキシンとトリヨードサイロニン)】は、
卵胞の成長に必要なホルモンなので十分な、
甲状腺ホルモンが無いと卵胞の成長に影響し排卵が起こらなくなります。
一般的な治療として◯◯のホルモンの値が低いから薬、
この時期は□□ホルモンが必要だから補充というのだけで本当にいいのだろうか?
Aの原因はB不足!だからBを足せばAが解決!
といった単純な仕組みではなく身体はもっと複雑に互いが影響し合っています。
歪みや硬さ、栄養等の物質的なものから、
ストレス・感情等の非物質的なものまでが重なって、
一つの生理が2日で終わるという状態が作られています。
感情の変化、ストレスの有る無しは自律神経、
ホルモンバランスにモロに影響していますから、
改善に向けては内臓、ホルモンの仕組み等を踏まえた上でメンタル面のアプローチも大切です。
シンプルに考えるならば、
卵巣、下垂体、甲状腺へのアプローチ!
ホルモンが運ばれるための全身の循環(血流)をよくする!そしてメンタルケア!ですね!
この方は当院で週1で3回調整後、生理が5日続く状態に戻りました。
患者さんの肉体的・精神的な状態をどこまで多角的に捉えるかが重要です。