「過剰にある状態」の理由として、
①その周期内で卵胞が過剰に育ってしまうという
②排卵されなかった卵胞が残ってしまうということです。
なぜこの状態がいけないのかというと、
卵巣に過剰に卵胞が残ると、新たに育つ卵胞のスペースがなくなってしまう。ということです。
また、残留している育った卵胞はホルモンを分泌しますので、ホルモンバランスを崩します。
①卵胞が過剰に育つ
沢山育ってしまうのは、簡単に言うとホルモンバランスです。 要は卵胞を育てるホルモンが過剰になる事です。 原因1;ホルモン療法 ホルモン療法(タイミング療法と同時に始める方が多い)も問題になるケースも多々あるようです。 特に体外受精の場合、採卵時に沢山卵子をとりたいので、過剰に卵巣を刺激することで起こってしまいます。 ただ、最近の研究では沢山採卵をしても遺伝子異常のない卵はかなり少ないようです。 ⇒つまり言い方悪いですが、薬で卵胞をたくさん育てても無駄 原因2:環境ホルモン 添加物や環境ホルモンは女性ホルモンと似た働きをしてしまうため、 女性ホルモン過剰になりこれが原因となるケースです。要は食べ過ぎですね。 簡単ですが食べる量を減らすだけで、 PCOや子宮内膜症、月経痛は改善するケースがけっこうあります。 原因3:肝機能低下 肝臓は過剰はホルモンを処理する働きがあり、 さらにホルモンの原材料を作っています。なので、 肝機能が低下すると、余計なホルモンを処理し、 質の良いホルモンを作る能力が低下します。 こうやって、薬やホルモンの過剰がPCOの原因と考えられます。②卵胞が過剰に残る
これは、一言でいうと「代謝」が悪いということです。 月経は子宮のリセットです。 なので月経が良い感じで経過しないと、 筋腫や炎症(内膜症)が起こり、子宮内環境が悪くなります。 卵巣内でも、一回の周期で1000個の卵胞が育つといわれ、 異常が起こったものや、 必要がなくなったもの(排卵に至らなかったもの)はリセットされるはずです。 原因1:排卵が上手くいかなかったり、生理周期に乱れがあると、 リセットが上手くいかず、卵胞が過剰に残ってしまいます。 原因2:代謝の低下代謝をしっかり体で機能させるには、 「消化に負担をかけないこと」です。 理由は、体内の酵素は「消化」と「代謝」のどちらかに使われ、どちらかが過剰だと、どちらかが減少します。 また代謝をあげるには、当然内臓の血行改善、冷えの改善、 そして栄養素(生ものや発酵食品、MgやVb等、酸素)が必要です。 なので、生活習慣に加え、肝臓・脾臓・腸といった免疫系、卵巣、 酸素摂取能力に関係する横隔膜や大腰筋等に関連する 内臓の血行不良での代謝の問題も関係すると思います。 まずは、睡眠や食事等の生活リズムです。 そして、生理周期を整えることです。 まあ全部になってしまいますね。 その方の、内臓の状態や、服薬、 生活習慣に合わせてその人にあったアプローチをするのが大切です。多嚢胞性卵胞と不妊について
ホルモン療法の過程でこの症状が出てしまう方もいます。 シンプルな考えとしては、 ・ホルモンバランス ・内臓(卵巣)の感受性 ・代謝 だと感じます。
こう考えると正直、施術よりも生活指導が大事ですね。、
「自分でもできることが十分あるということ」
それを知ってもらいたいです。